春季集中講座 「食と農と環境の未来を、土と肥料と微生物の専門家から学ぶ」

※こちらの講座の申し込みは終了しております

 

講座概要

世界人口が80億人を超え、世界全体では温暖化をはじめとする環境問題が顕在化し、国内ではいっこうに上がる気配の無い食料自給率、、、という環境の中に私たちは生きています。

環境分野では「持続可能」「サステナブル」「SDGs」といったワードが飛び交う中、ストローを紙にしてみたり、時々オーガニックの豆腐を買ってみたりと個人的に活動してはみるものの、本当に意味があるのかはよくわからないまま生活している人も多いと思います。企業も上記のキーワードに乗って「環境にやさしい」活動を次々に繰り出していますが、果たして本質的なのか疑問なものも多くみられます。

農業分野においても「持続可能な農業」に向けて国も動き出していますが、有機農業がよいのか、化学肥料を使った慣行栽培がよいのか、自然栽培がいいのかそのミックスなのか、混とんとした状況です。

これらの環境問題と食料農業問題は密接に関係しています。例えば農地にするために森林を切り開いたり、トラクターが化石燃料を使ったり、肥料が流出して富栄養化を引き起こしたりします。
環境問題を悪化させずに増大する人口を養い、心身ともに豊かな社会を築いていくにはどんな農業をしてどんな世界を目指せばよいのでしょう。

答えを出すのは簡単ではありません。
でもすべての人が関わる問題です。

簡単に答えの出ない問題についてみなさんといっしょに考えたいと思い、この講座を準備しました。
農業の土台であり、森林減少や地球温暖化とも密接に関わる土壌学。
人口増加を支えてきた化学肥料に関わる肥料学、植物栄養学。
環境負荷の低い自然栽培の可能性を示す植物生態学。
これら学問の専門家から直接話を聞き、実際に自然の土壌を観察しながら未来を考えてみませんか。

 

 

カリキュラム

現地講義1回+オンライン講義2回+オンラインディスカッション1回の計4回となります。
日程:
一回目 2023年3月26日(日)10時~15時頃(森林にて現地講義)
二回目 2023年4月  9日(日)10時~12時(オンライン講義)
三回目 2023年4月23日(日)10時~12時(オンライン講義)
四回目 2023年5月14日(日)10時~12時(オンライン ディスカッション)

 

一回目(森林でのフィールドワーク+対面座学 約半日)

「農業の基礎である土壌について、自然にできる土を観察することで学び、考える。」
京都大学大学院 地球環境学堂の真常仁志准教授の指導の下、京都府内の林にて実際に土を掘り断面を調べます。断面からは数千年の土の歴史が見られます。またSDGsでも話題の炭素貯留(CO₂を土のなかに閉じ込める温暖化対策)が実際に起きていることを目で見て、手で触って学ぶこともできます。真常先生からは森林の土と地球全体の環境との関係を教えてもらいます。またどのようなメカニズムで自然の土ができるかを学んだ上で、農業においても土が持続的であるためにはどうすればよいかを皆で考えます。
これからの農業だけでなく環境問題を考える上での基礎ともなることでしょう。

森林でのフィールドワークと土壌断面観察 真常仁志 先生

【真常仁志先生プロフィール】
京都大学大学院 地球環境学堂 准教授
専門は土壌学。森林から田畑、砂漠まで世界中の土壌を研究対象としている。マラウイやシリア等乾燥地での持続可能な農業の実践も行う。

 

二回目(オンライン講義+質疑応答 約2時間)

「化学肥料の専門家から有機農業はどうあるべきかについて学び、考える」
京都大学名誉教授の間藤徹先生から学びます。実は化学肥料の研究は自然を深く知ることから始まります。化学肥料が何か自然とは真逆の存在であるかのように思われることもありますが、自然界のメカニズムを知らないと植物を成長させることはできません。その植物と栄養との関係を40年以上にわたって研究されてきた間藤先生から自然の養分の循環を学びます。先生は化学肥料の専門家でもありますが有機農業についても独自の視点で評価されています。植物の仕組みと肥料について知り尽くした研究者の考えるこれからの食料と農業と環境のあり方を学び、近い将来100億人を超えると言われる人類がどのように持続可能に生きていくのかを考えます。
先生から講義の後、質疑応答の時間でさらに理解を深めていただくことができます。

間藤徹 先生

【間藤徹先生プロフィール】
京都大学名誉教授
元日本土壌肥料学会会長
近畿土壌医の会会長
専門は植物の栄養に関する研究。 京都市内の農業者の土壌診断や指導など現場における土づくりにも造詣が深い。

 

三回目(オンライン講義+質疑応答 約2時間)

「自然栽培の研究者から無施肥や無農薬の可能性について学び、考える」
奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんの自然栽培を解説した『すごい畑のすごい土』の著者である弘前大学名誉教授 杉山修一先生から学びます。無施肥や無農薬での栽培は事例が少なく、うまくいく仕組みがわかっていませんでしたが近年の研究により少しずつ解明されつつあります。そのカギはおそらく微生物にあり特定の土壌微生物によって養分を補い、体内に共生している微生物により病害虫の被害が抑えられている可能性が示唆されています。一般的な農学とは異なる視点から持続可能な農業と自然の生態系について学び、未来の農業技術や地球環境について考えます。
先生から講義の後、質疑応答の時間でさらに理解を深めていただくことができます。

杉山修一 先生と主な著書

【杉山修一先生プロフィール】
弘前大学名誉教授
専門は植物生態学。著書は『すごい畑のすごい土』(幻冬舎新書)、『ここまでわかった自然栽培』(農山漁村文化協会)。
無肥料・無農薬栽培の研究における第一人者

 

四回目(オンライン ディスカッション 約2時間)

「他の人の意見を聞いて、自分の考えを深める」
三回目までの講義をふまえ、自分の考えを各自がレポートにまとめて提出し、それを参加者みんなで共有します(誰が書いたか名前はわからないようにします)。その後にこのディスカッション回で意見交換をします。正解を探すのではなく、あくまで多様な意見を聞き、自分の考えを深める回です。
モデレーター(司会役)は以下二名が行います。

モデレーター: 岩崎吉隆(左) 古谷壮弘(右)

【岩崎吉隆プロフィール】
農学校スモールファーマーズカレッジ代表
農業経営アドバイザー(日本政策金融公庫)
京都大学大学院 地球環境学堂 博士後期課程在学(持続的農村開発論分野)
京都府内の畑4反、田2反で自らも農家としてニンジン等を栽培しカフェや小売店、個人へ出荷している。

【古谷壮弘プロフィール】
農学校スモールファーマーズカレッジ専任講師
土壌医(土壌医検定1級)
農水省「土づくり専門家リスト」掲載
地球環境学修士(京都大学)

 

参加資格

ありません。興味を持っている方でしたらどなたでも大丈夫です。

 

その他

・定員は15名です。
・オンライン講義はZOOMを利用します。各自でご準備下さい。
・フィールドワークは小雨決行ですが、天候等により日時が変更される場合があります。
・ディスカッション回以外の講義は録画しますので後日アーカイブとして一定期間視聴いただくことができます。
・4回目のディスカッション講義の前に簡易なレポートを提出いただきます。

 

講座費用

5万円(税込み)
※交通費や食費は各自でご負担ください。
※全4回分の参加費となります。
※一度お振込みいただいた費用の返金はできません。
※銀行振込みとなります。振込手数料はご負担ください。

 


よくある質問

Q.初回のフィールドワークの場所はどこですか?
→京都市内の京都大学所有林を予定しています。集合時間や場所は申し込み後にご案内致します。

Q.農業や土壌に詳しくなくても大丈夫ですか?
→はい。興味のある方でしたらどなたでも大丈夫です。わからないことがあれば先生に質問していただけますし、後日事務局でも質問にお答えすることもできます。

Q.友人や家族と参加してもよろしいですか?
→もちろん可能ですが、受講料はお一人ずつ必要となります。

Q.準備するものはありますか?
→フィールドワークの時には防寒のできるアウトドアな服装をしてきてください。また林道を歩きますのでトレッキングシューズなどをお勧めします。その他詳細は申し込み後にお伝えします。

Q.日程があわない場合はどうすればよいですか?
→フィールドワークを含め、ディスカッション回以外の講義は録画しますので後日見ていただくことも可能です。

Q.レポートが書けるか心配です。
→事務局で用意したフォーマットに入力する方法ですので、簡単に書けると思います。文字数は自由です。ご自身の中で考えをまとめたり疑問点を明確にすることが目的です。

Q.クレジットカードでの支払いはできますか?
→すみません。銀行振込のみとなります。


お申し込み・お問い合わせ

・以下「お申し込みはこちらをクリック」をクリックするとgoogleフォームの画面になります。各項目入力後、「送信」ボタンを押してください。

・3日以内にメールが返信されます。メールに振込先が記載されていますので銀行振込にて受講料をお振込みください。

・振込を確認でき次第、申し込み完了となります。申し込み完了の際にもメールをお送りします。

・講座内容について問い合わせをしたい方は「問い合わせはこちらをクリック」をクリックしてください。問い合わせ内容欄に質問を記入いただければ数日内にメールかお電話にてご返事致します。

※万一、メールの返信が無い場合は以下の電話番号までご連絡下さい。

0120-944-083

(申し込みは終了しております)

 

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